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プレゼントの中身 [61~80]

何も手につかない時、というのは誰にでもあるのだらう。
他のことをしていても、いつの間にか「あの日の事」を考えているのだ。
あの日の思い出
あの時の僕様はちゃんとしていただらうか?
変なところはなかつただらうか?
僕様の態度は、あのワングに嫌な印象を与えはしなかつただらうか?

僕様は賢いワタメであるから、これ以上「あの日の事」を考えても意味がないのだと知つている。
だが変なのだ。
無意味なことは止めて、有意義なことを考えやうと試(こころ)みているのだが、いつの間にか「あの日の事」や、それだけではなくて「あの日の続き」を考えている自分に気付くのだ。
しかもそれを考えている時は、時間がとても早く流れるのだ。
困つた。
何か対策を立てねばなるまい。

奴からの荷物が届いたのは、島で対策の具体案を練つていた時である。
(ちなみに奴というのは僕様の飼い主のことである)
荷物に付いていた手紙にはかう書いてあつた。
夢中で考えていられるための材料を探してるのよね?
私が題材、あげるよー。
はいっ、この5つの箱(□□□□□)ね。
1日1つずつ開けて、感想をポエムパークの掲示板に書き込みに行くといいよ。
気を紛らわせるのに丁度いいこと請け合い!

・・・何のつもりなのだらうか。
僕様が奴に望んでいるのは、こんな箱(□□□□□)ではない。
奴があのワングのことを教えてくれれば、僕様がこんなことを考える必要もないのだ。
あの日の続きはいつになれば訪れるのだらうか。
早くくればいいと、僕様がこんなに望んでいることを奴は本当に知つているのだらうか。
だが、すぐにその時が来たなら、僕様はどうすれば良いのだらう。

ため息をついた。
また考えが「あの日の事」になつてしまつた。
僕様は軽く頭を振つて、奴から届いた箱を見た。
このまま堂々巡りの考えに浸り続けるよりは、まだ奴の言う通りにしておいた方がマシかもしれぬ。
それに奴に反抗すると「その時」が遅くなる可能性がある。
それは何よりも悪い。
 
 
 
僕様は奴の提案通りにするために出かけた。
ポエムパーク
 
 
 
5月20日。
一日目の書き込み
僕様は宝箱に何を期待して、何が足りないと感じたのだらう?
宝箱に入るやうな物で、僕様が欲しがつているものなどないのだ。
では何も要らないのに、足りないと思つているのだらうか?
それは変である。
矛盾しているやうに思う。
足りないのは何なのだらうか。
何も要らないと思うのは何故なのだらう。
29_4宝箱.jpg
足りないのは「欲求」なのだらうか?

5月21日。
二日目の書き込み
掲示板にはかういう風に書いたのだが、僕様は僕様の心が騒ぐ理由を知つているのだ。
29_6ビー玉.jpg
掲示板には書けないのだが、ここにならば僕様は書く。
それは・・・5ddを彷彿とさせる!
あぁ、5dd! 僕様の5dd!
5ddと僕様との思い出の日々!

5月22日。
三日目の書き込み
種を前にすると誰でも雄大になるのだらうか。
種は希望である。
そして希望とは、己の全てを捧げて悔いない存在でなければならぬ。
29_8芽が出たよ.jpg
花はどんな風に育つのだらうか。

5月23日。
四日目の書き込み
急いでいる者には、進むべき道が書いてある看板はとつても有意義なものなのだらう。
だがそれを「有意義」と言えるのは、その看板に事実が書いてあると仮定した場合にのみ当てはめることができやう。
29_10看板.jpg
もしもこの看板が事実と違うことを示していたならば?
果たして「その道がどこへ向つているのか充分に知つている者」でなければ看板は設置できぬのだらうか?

5月24日。
五日目の書き込み
価値のある人生の記録が記されるのを待てば良いのだらうか。
だがそれは誰の記録なのだらう?
29_12難しい本.jpg
きつとそれは僕様の知らない誰かの記録で、僕様はその記録に触れて、何を思うことになるのだらう。
 
 
 
うむ。
詩人の心得が皆無であつたとしても、僕様が立派なワタメであることに変わりはあるまい。
ポエムの出来栄えを考慮しなければ、奴の提案も悪いものではなかつたやうだ。
僕様は 僕様が好む、僕様の精神世界に しばし没頭できたのだから。
 
 
 
次のタイトルは「ありがとうの気持ち」
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ときめき [61~80]

春は出会いの季節と言われているさうだ。
僕様も新しい出会いを探しに出掛けた。
 
 
 
/random
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/random
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/random
5番目に着いた島は苺の島だつた。
白いごはんが島中にフワフワと浮いている。
いちご島での遭遇
見るからに平和で気持ちの良い島である。
その島に住んでいるラヴォクスがこちらに気付いて近寄つて来たので、僕様は素敵な島だと褒めた。
だけど私は不幸せなのよ
このラヴォクスは何を言つているのだらう。
こんな島に住んでいるリヴリーが不幸せなはずがあるまい。
バイオレコードを見ると、ストレスは0%だし、満腹度は100%だ。
飼い主との関係がこじれているわけではあるまい。
(ちなみに僕様はストレスが0%なことなど稀(まれ)であるし、満腹度が100%なことだつて数日に一度だけだ)
知り合いがいない?
ラヴォクスはこの島やその外見に全く似合わない、緩慢な動作で首を横に振つた。
沢山いるわ
理由は
ラヴォクスは俯いた。
それから話し始めた。
ラヴォクスの話を要約すると、こうだ。

住んでいる島はあくまで「飼い主の島」であつて、自分自身の島ではない。
そこに居候(いそうろう)させてもらつている状態は情けない。
自分は弱い存在で、一匹では食事も散歩も出来ず。
そんな自分の面倒を飼い主がチェツクしている。
常に監視されている。
疲れていても楽しそうに振舞わなければ申し訳なく。
とても重く、苦しい。

こういつた主旨の話であつた。
変な話だと思つた。
口調は淡々としており、聞いている時には筋道の通つた破綻のない言い分だと思つた。
僕様は返答に困つた。
具合の良い、このラヴォクスを上手く元気付けるための言葉が見つからなかつたのだ。
しかし何か言わねばならぬ。
それでもこの環境の中で
その時、僕様は気付いた。
このラヴォクスが自分を幸せでないと言う時、一瞬だがどこか誇らしげな様子を見せることに。
早くこの島から離れたい、さう思つた。
 
 
 
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/random
/random
/random
その後に5回目の移動で着いた島は暗い島であつた。
お墓が何個も設置されていた。
おばけ島での遭遇
楽しい気分になり難い島である。
僕様は早々に立ち去らうとした。
だがそうする前に、その島に住んでいるカンボジャクがこちら気付いて近寄つて来たので、僕様はほぼ義務感から挨拶をした。
俺は幸せだ
このカンボジャクは、はつきりと、堂々と、自分を幸せ者だと言い切つた。
僕様は興味本位からバイオレコードを見た。
ストレスは94%で、満腹度は3%である。
それは僕様にとつて納得のいく数値ではない。
俄然(がぜん)興味が湧いた。
何が氏を
言いながら、僕様は少し失礼過ぎる物言いかもしれないと思つたのだが、もう口にしてしまつたのだから仕方あるまい。
僕様は大いに期待をして返答を待つた。
立派な島がある
それ以上の何を?
この言葉を聞いて、僕様はたちまちこのカンボジャクのことが好きになつた。

これから先、このカンボジャクと良い関係を築きたい。
僕様が悩みを持つた時には、それは何でもないちょつとした出来事なのだと思わせてくれるだらう。
あるいはこのカンボジャクが沈んでいる時、前向きな思考を取り戻すのに僕様が役に立つこともあるだらう。

出会いに感謝しつつ、僕様は交際を申し出た。
断る
この返答に、僕様は大いに驚いた。
知らず知らずの内に、このカンボジャクの気に障ることをしたのだらうか?
邪心のない友情を拒絶されるほどの失態を犯したのだらうか?
考え直して
俺は強いから
そう言つた時のカンボジャクの姿は印象的で、誰かからの説得など全く受け付けないぞという目をしていた。
僕様は当然の疑問を口にした。
では友リヴは一匹もいないのか、自分を理解しやうと努めてくれる者はいないのか、と。
強い強がり
カンボジャクは顔を赤くして、そう怒鳴つた。
その態度はカンボジャクのどんな言葉よりも一番、真実を表しているやうに思えた。
僕様は何も言えなかつた。
言つてはいけないのだと思つた。
急にこの島が、とても居心地の良くない島に思えた。
早くこの島から離れたい、さう思つた。
 
 
 
/random
/random
/random
/random
/random
次の5回目で着いた島はこれといつた特徴のない島であつた。
野原での遭遇
この時の僕様は最初から警戒をしていた。
上に書いたやうな事情があつたのだから、警戒はしごく最もな事と理解してもらえるだらう。
島に住むワングと目が合つて、ワングが近寄つて来た。
如何なる状況にあつても挨拶だけはせねばなるまい。
私の島へようこそ
全身の力が抜けた やうに思えた。
改めて考えるとこれが『一般的な挨拶』と言うものだらう。
しかし僕様は久しくこの挨拶から離れていたやうな気分だつたのだ。
何か出来ることは
思いがけない、穏やかで優しい物言いに嬉しくなつて僕様は頷いた。
何でもおつしゃつて下さい、とそのワングは言つた。
僕様にはそのワングに頼めるやうな、これといつた望みがなかつた。
ただワングが頷かずにはいられないやうな口調で訊ねるから頷いただけなのだ。
少し考えてから、しばらくこの島で休ませて欲しい、と言つた。
そのワングは快(こころよ)く承諾した。
では私も一緒に休みましょう、隣で眠つても良いですか、と。
もちろん僕様は頷いた。
一緒におやすみ
zzzzz
 
浅い眠りから覚めて目を開けると、間近にワングの顔があつた。
丸くて愛らしい目が今は閉じられていて、優しげな印象がいつそう際立つていた。
僕様は温かい気持ちになつて、再び目を閉じた。
もつと長い間こうしていたい、と思いながら。
 
 
 
次に目が覚めた時、僕様は自分の島に戻つていた。
白鳥島へ戻った
まどろんでいる内に自動帰島してしまつたのだらう。
残念である。
あのワングと今後の交流を約束したかつたのだが・・・。

春は出会いの季節と言われているさうだ。
途中までは違つていたが、今はウキウキわくわくとした気分である。
 
 
 
次のタイトルは「プレゼントの中身」
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花束持つて [61~80]

あの島へ行つてみやう。
花束を持つて。

正直なところ、僕様はこれからやらうとしていることが特別に良い行動であるとは思つていない。
そもそも僕様は、我こそはと咲き誇るカラフルな花よりも、静かにたたずむ観葉植物を好む性質の持ち主なのだから。
しかし僕様は賢いワタメ。
他者の意見に耳を貸す立派なワタメなのだ。

前回の記事に、幾人からかそうすると良いといつた意味のコメントをもらつた。
だからそうしてみやうと思うのである。

あの島というのは、あの小さいピグミーのいる島のことである。
ちなみに小さいピグミーというのは奴の脳内フレンドのことであり、
奴というのは僕様の飼い主のことである。

僕様は行つた。

小さいピグミーは在島中であつた。
やあ。
あっ! Lood様だ! いらっしゃいませ!
もう充分だ。
僕様はさう思つた。
小さいピグミーがいつも通りの様子であつたからである。

前回、この小さいピグミーの様子がおかしかつたので気になつていたのだ。
それで今回 様子を見に来たのだから、元気な姿を確認出来て目的は果たしたと言えやう。
Lood様が来て下さるなんて嬉しいです。えへへ。
僕様の内には長居をする「理由」は見当らないのだが、もうしばらくここに居ても良からう、とも思う。
花を持つて来たのだ。
え? お花?
僕様はあらかじめ用意しておいた呪文を唱えた。

/gift

こうすれば良い、と幾人かが教えてくれた。
僕様はその通りにやつたのだ。
わあ、お花だ! 私のために出してくれたんですか?
うむ、さうだ。
わーい! ありがとうございます!
順風満帆。
取り巻く風たちは皆心地よく、帆を目一杯張つてこのまま進めば きつとどこへでも行くことが出来るのだらう。

どこまでも。

だが あいにく風は吹いていないし、僕様は帆を持つておらぬ。
しかも ここは海の上ではないからその二つがあつたとしても、どこへも行けぬのだ。
しかし だからといつてそれがどうしたと言うのだらうか。
どうかしましたか? Lood様?
うむ、水路と情操の関連性について考えていたのだ。
え? む、難しいです。私、分からないです。
分からずとも良い。
この僕様でも考え中の事なのだから、小さいピグミーが分からないのは当然の事だらう。
・・・・・・。
小さいピグミーは黙つた。

既視感が僕様を過去へと誘おうとするのを振り払い、僕様は急ぎ気味に言つた。
訊きたいことがあるのだ。
まだ何も訊いていないのに、小さいピグミーは意外なことを訊かれて困つているという面持ちで首を傾げた。
僕様は直観的に「早く続きを言うべきだ」と思つた。
最後に僕様の島へ来た時のことを覚えているだらうか?
はい・・・覚えてます。
僕様は何か失礼なことをしたのだらうか?
え・・・?
僕様の考える誠実と、氏の考える誠実との間には距離があるやうに思うのだ。
さう思うのだ。
え?
心当たりは無いのだが、僕様の言動の中に非礼を感じる部分があつたのなら謝罪をせねばならぬだらうし、今後のためにどの辺りが非礼にあたつたのかを訊いておかねばならぬ。
小さいピグミーは相変わらず困つた顔で僕様を見ていた。
何をそう困つているのだらう。
口にするのも憚(はばか)られるほどの非礼であつたのだらうか。
言えぬか?
えっと、別に非礼だなんて思ってないです。
では何故黙るのだ? どこか・・・お腹でも痛いのか?
小さいピグミーは笑つた。
困つている顔よりもずつと良い顔だと思つた。
はい! お腹が痛かったんですよ、Lood様。
さうなのか?
うん! だけどもう大丈夫です!
さうか。

どうにも しつくりしない。
何か違うやうな気がする。
だが、花の中で遊ぶ小さいピグミーを見ていると、はつきりさせなくとも良いやうに思えた。

それでも今後このやうなことが起こらないために、言つて置かねばならぬことがある。
どうしたんですか?
言いたいことがある。
はい、何ですか?
僕様は氏に対して 常に誠実であることを約束しやう。
僕様の言動が不快感を与えるものである場合でも、氏に対しての潔白は揺るがないものと心得るが良い。
え? Lood様のことを信じてればいいんですか?
うむ、さうだ。
はいっ、分かりました!
うむ、さうか。
これで大丈夫だ。

こうして半年前の関係が、半年後も続いていることだらう。
 
 
 
次のタイトルは「ときめき」


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憧れの存在 [61~80]

前回の記事から少しして、僕様はワタメの姿に戻つた。

やはりワタメは良い。
このモコモコに包まれていると とても温かいのだ。
 
 
 
ワタメであることを楽しんでいると、島に小さいピグミーがやつて来た。
ちなみにこのピグミーは、僕様の飼い主の脳内フレンドである。

僕様がワタメの姿であることに対して一通り喜びの感想を述べた後、小さいピグミーは周囲を見渡した。
緑ばっかりですね。
うむ、素敵な空間だと思つている。
Lood様は緑色がお好きなの?
僕様が「さうだ」と答えると、小さいピグミーは少し考えてから言い難さうに言つた。
もし私が緑色になったらLood様は私のこと、可愛いって思う?
思うだらうな。
やったぁ! あれ?でもLood様は白色ですね。
うむ、僕様は純真なワタメであるから白色が似合うのだ。
じゃあ私が白色になったらLood様は私のこと、可愛いって思う?
思うだらうな。
・・・・・・。
・・・・・・。
あの・・・Lood様。
うむ?
私には何色が似合うと思いますか?
何故そんなことを訊くのだらうか。
僕様の嗜好がどうであつても、小さいピグミーにはほとんど無関係であるのに。
今のままが良からうな。
・・・・・・。
・・・・・・。
どうしてか、小さいピグミーの表情が止まつてしまつた。
・・・・・・。
・・・・・・。
僕様は待つた。
・・・・・・。
・・・・・・。
どうして今日のこの沈黙は、こうも気まずく感ずるのだらう。
私、帰るね。
・・・さうか、またな。
・・・・・・うん。
そして小さいピグミーは帰つて行つた。

その時、僕様の心に走つた感情は何だつたのだらう。
罪悪感に似ている。
小さいピグミーに対して何かとても悪いことをしてしまつたという思いに駆られる。
だが冷静に一つ一つを思い出してみても、僕様に非はないのだ。
緑色の空間が素敵なのは本当のことだし、小さいピグミーが緑色になれば可愛いと思うだらうし、白色になつても同じく可愛いと思うだらう。
小さいピグミーに似合う色が今のままの色であると思うのも本当のことである。
僕様は真実しか言つていないのだ。
僕様は小さいピグミーに対して誠実であると言えやう。
何も後ろめたいことはない。
ない、のだ。

何故小さいピグミーは急に帰つたのだらう。
小さいが故の気ままな行動の一種だらうか。
止まつたままの顔が、頭の中でいつまでもそのまま動かない。
いつもの顔に戻つてもらうために 僕様に出来ることはあるだらうか。

だがひよつとすると実際にはもう、元通りの様子に戻つているかもしれぬ。
僕様は何もする必要がないのかもしれぬ。
奴に聞けば、小さいピグミーの様子が分かるだらう。
ちなみに奴というのは僕様の飼い主のことである。
奴はあの小さいピグミーのたつた一人のフレンドなのだから。
よし、ここに奴への質問を書いておくことにしやう。
『 小さいピグミーは元気にしているか? 』
この記事を読み次第、僕様の飼い主として、また小さいピグミーのフレンドとして、コメントを寄せるやうに。
 
 
 
次のタイトルは「花束持って」


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突然の出来事 [61~80]

僕様は由緒正しきワタメなのである。
しかし自分というものを認識した時からずつと変わらずワタメの姿でいたわけではない。
時々違う種族になつたりもしたのである。
たとえば、

とか。
少し柔らかくして、

とか。
もつと統一感を持たせて、

とか。
だが、いつでも心はワタメであつた事をここにはつきりと断言しておく。

わざわざこんな事を書くのも、ひとえに誤解をされては不愉快だからである。

僕様、どんな時もワタメなのである。
たとえ見た感じが違うリヴリーになつたとしても。

さて、何故僕様の姿が変わつたのか。
その答えは簡単だ。
奴が「そうしよう」と言つたからである。
ちなみに奴というのは僕様の飼い主のことだ。
どうして奴がそう思つたのかは僕様の預かり知らぬことである。。
一つ確実なことは、いずれ ― そう遠くない未来に 再びワタメの姿に戻るであらう、ということだ。
奴がこの姿をどう思つているとしても奴はワタメが好きなのだし、僕様はワタメなのだから。

 
 
 
島でくつろいでいると小さいピグミーがやつて来た。

(ちなみにこの小さいピグミーは奴の脳内フレンドだ)
小さいピグミーは僕様の姿が変わつたことに驚いて、言葉を忘れてしまつたやうだ。
声での表現方法を思い出すまで、僕様は黙つて小さいピグミーを見ていることにした。
小さいピグミーもまた僕様を見ていた。

しばらくお互いを観察し合つていたのだが、やがて小さいピグミーは発音の仕方を思い出したらしく大きく息を吸い込んだ。
Lood様!
うむ。
Lood様! 大丈夫ですか?!
大丈夫とは何のことだらう?
僕様は全く危険な目には遭つていない。
僕様は平気である。何を心配しているのだ?
だってLood様がワタメじゃないです!
それだと何か不都合があるのか?
だってLood様は立派なワタメなのに、そうじゃあないみたいに見られちゃうよ!
・・・・・・。
Lood様はそれで本当に平気なんですか? 私、Lood様がそんな風にみられちゃうなんて嫌です!
ふむ。
案ずるでない。僕様は平気である。
でも・・・。
僕様はこの姿でもワタメであれるぞ。
僕様のワタメ魂はこれしきでは揺らがぬ。
それともこの姿の僕様がワタメだと言つても信じられぬか?
ううん、そんな事ないです! Lood様はいつでもワタメです!
さうだ。僕様はワタメである。
 
 
 
この姿は一時的なものであつて、仮の姿なのだ。
僕様は由緒正しきワタメなのである。
 
 
 
次のタイトルは「憧れの存在」


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なんとかなるさ [61~80]

自分を保護する者はより完成された者であつて欲しい、そう願うのはペツトとして当然のことだらう。
だが残念なことに僕様を保護している飼い主は欠点の多い人間なのである。
しかし僕様は良いペツトであるから、駄目な飼い主の欠点を補つてやる準備がある。

欠点が多すぎて、どれから補うべきか迷うところだが、今回は「いつも流行に乗り遅れる」という駄目性質を補つてやらうと思う。
今の流行はハロウィンである。

僕様が思うに、ハロウィンの醍醐味は仮装である。
しかしそれは短い期間に限られる。
当日に奴が遊び歩いてPCの前に現れなければ、僕様としては如何ともしがたい。
(ちなみに奴というのは僕様の飼い主である)
よつて、南京(なんきん/かぼちゃ/パンプキン)の力を借りることにした。
島を南京で飾り立て、はた目から見れば「流行の最先端を楽しんでいる」という印象を与えるやうな島にするのだ。
そうした島を見せれば、奴も少しはハロウィン気分になつて流行に乗ることが出来るであらう。

僕様は島を探しに行つた。
これは簡単な作業で、すぐに南京畑の島を手に入れることが出来た。
次にアイテムなのだが、こちらはなかなか難しい。
南京、もしくはハロウィンを彷彿とさせるアイテムが沢山あるからだ。
そこで今回は南京に絞つて設置してみた。
南京に囲まれて、僕様は奴を呼ぶ。

5秒後に奴は来た。
どうだ? この島をどう思う? と僕様は聞いた。

何を言つているのだらうか。
酸素が足りなくなつて火が消えるはずだとか、金具の付け根が焼け落ちてしまうはずだとか奴は言うが、僕様はそんな事は知らぬ。
奴にそう言うと、奴は待つているやうにと言い置いて姿を消した。

僕様は一日待つた。
戻つて来た奴は「ほら、これを見てごらん」と言つて1個の南京を見せた。

どうやら僕様を待たせている間に作つたものらしい。
単純なのに不恰好な出来栄えである。
僕様がそう考えていることなど知らぬ奴は、よく見ているのよ と言つて作業を始めた。
平たい切り株のやうなロウソクに火を灯し、中身をくり抜くために外したと思われる頭部を元の場所に戻した。
するとどうだらう。
奴の言う通り、火が消えてしまつた。
僕様はよくよくこの南京を観察した。


奴が再び頭部を外したので、僕様は頭部のパーツも観察した。
裏側の丁度火が当たつたと思われる部分が真つ黒にこげている。
もつと長い時間火が灯つていたならば、きつと天辺一帯はボロボロになつていただらう。

また火を灯して、今度は頭部を外したまま部屋の電気を消した。
すると、なんとなく島にある南京と同じやうになつた。

南京の表情が違うことを除けば、頭部がないだけだ。

奴は、にんまりと笑つた。

果たして本当にそうなのだらうか?
奴は火を灯していると信じているやうだが、そもそも本当にこの光は火なのだらうか?
電球かもしれぬし、ひょつとするとミュラー博士が新しく開発した光源かもしれぬではないか。

僕様が疑問を呈する前に、奴は画面の前から去つてしまつた。

島で南京に囲まれながら僕様は考えた。
南京から出ている光が何の光なのかは、確かに気になる。
だが、それが分かつたからといつて何にならうか。
実際に南京はここにあるのだから、それは意味のないことだ。
さうだ僕様の目的は、南京の光源を突き止めることではない。
奴を流行に乗せてやることだ。
さうだ! 僕様は成功したのだ!
奴は下手ではあるが、ハロウィン用の南京を作つたではないか。
これで誰も「ハロウィンに乗り遅れてる」という評価はしないだらう。
うむ、僕様は満足である。
南京畑の真ん中で僕様は頷いた。
 
 
 
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諦めたくない [61~80]

魔法のやうな暑さも随分と和らぎ、僕様は島で夏の残り香を楽しんでいた。
時々、どこからともなく視線を感じることがある。

気のせいだらうか?

否、確かに見られている!


ん?
このピグミーは確か奴の脳内フレンドで、僕様に懐いているはずだ。
(ちなみに奴というのは僕様の飼い主のことだ)
 
しかし何故だらう、元気がないやうな、何かにおびえているやうな、そんな様子だ。
遊びに来たのか?
う、うーん・・・。
はつきりしないな。
お腹でも痛いのか?
え? う、ううん。違うよ。
では何故、そう気遅れているのだ?
えっとね、あ、あのね・・・。
うむ?
何を言い難さうにしているのだらうか。
Lood様! 私のこと、怒ってない・・・?
何か僕様を怒らせるやうな事をしたのか?
怒りという感情は僕様の好む境地ではない。
よつて僕様は最近、何かに対して怒りを感じたことなどないのだが・・・。
え?! あ、あの・・・ね。
うむ?
えっとね、えっとね!
うむ?
ハンマーで叩いてごめんなさいっ!
・・・ああ、さういうことか。
事情を知らぬ者は、前回の記事を読むが良い。
このピグミーは僕様を木槌で叩いたのだ。
今日はあの非礼を謝罪しに来たのだらう。
小さいピグミーのやつたことだから僕様は全く気にしていなかつたのだが、このピグミーは気にしていたのだらう。
謝罪出来る者は、出来ない者よりも ずつと良い。
うむ、分かつた。
じゃあ許してくれるの?
最初から怒つてなどおらぬのだが、ここは合わせておいてやるか。
うむ、許さう。
わーい、やった!
急に元気になつたな。
うむ、それで良い。

じゃれついて来るピグミーの相手をしていると、島に見慣れぬ紙切れが落ちていることに気付いた。
これは何だらうか。
あ、それは友だちが私にくれた手紙だよ。
友だち?
このピグミーは奴の脳内フレンドで、知り合いは奴と僕様しかいないと聞いている。
ではこの手紙は、奴からこのピグミーに宛てた手紙、ということだらう。
気になるな。
・・・読んでも構わぬか?
うん、いいよ。
ピグミーは落ちている紙切れを拾つて僕様に渡した。

きっと大丈夫よ、ほら勇気出して!
謝れば絶対許してくれるから、それで元通り!
Loodは下手(したて)に出られると弱いからね。
早々に頭を下げればバッチリよ。
心配ないと思うけど、万が一Loodが怒ったりした時には
私が飼い主権限を振りかざして何とかしてあげるからね!
善は急げよ、さ、いってらっしゃい。

・・・・・・・・・・・・。
奴め、さんな事を!
飼い主であることを主張して僕様を動かさうと言うのか!
Lood様? どうしたの? お耳が立ってるよ?
いかん。
僕様は冷静沈着なワタメであるから、かのやうな事くらいで動揺するわけにはゆかぬ。
何でもない。
あ、お耳が元に戻った。
うむ、僕様は平常心だ。
? よく分かんないけどLood様が元気ならいいや。
・・・さうか。
うん!
・・・僕様は怒つているわけではない、断じて。
ただ少し腑に落ちぬだけだ。
それだけなのだ。
 
 
 
次のタイトルは「なんとかなるさ」
 


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後悔しているはずなのに [61~80]

諸行は無常であるものだとしても、変わらぬものもあつて欲しいと思う。
5ddのことを考える時の心がさうだ。
僕様は常にこの心を持つていたいと思うのだ。
 
 
 
所持ddが5で並んだ。

だから今日は、5ddとの思い出にのみ浸りたいと思う。
他には何もせず、あの美しい5ddのことだけを。

僕様は5ddのことを考えた。

平穏だ。
今日はこのまま5ddのことだけを考えていれば良いのだ。
5dd、5dd、5dd。
ああ、とつても平穏だ。

まるで世界は5ddと僕様とのためだけに存在するかのやうで。
このままこの平和に埋もれてしまいたいやうな、そんな気分だ。
 
 
 
しゅるり、と外部からの音がした。
何だらう?
何がこの平穏に入り込めるというのだらう?

ん?
この小さいピグミーは確か、奴の知り合いで僕様のことを敬愛しているはずだ。
(ちなみに奴というのは僕様の飼い主のことだ)
何か用事だらうか?
今日は誰とも会わず、5ddとの思い出にのみ浸りたいのだが・・・。

Lood様、遊んで?
断る。
え?でもせっかく遊びに来たんだもん。遊んで下さい。
出来ぬ。
どうして?
今日は5ddと過ごすと、もう決めたからだ。
私はLood様と遊ぶって決めたもん。
さすがは奴の脳内フレンドだ。
我侭勝手なこと、この上ない。
駄目だ。
遊ぶもん!
遊びたいならパークへ行くが良い。
嫌! Lood様と遊びたいです!
僕様はただ、5ddのことを静かに考えていたいだけなのに。
それなのに何故かくも騒がしいのだらう。
何故5ddとの心地よい時間を邪魔するのだらう。
僕様は駄目だと言つている。
遊んで下さい!
・・・・・・。
僕様は顔を横に振つた。
遊んで、遊んで、遊んで!
静寂を乱すでない。
むー。私だってLood様と一緒にいたいのに!
後日にしてくれ。
5ddのことを考える時間だけは、変わらぬ時間として守らせてくれ。
Lood様の意地悪!
・・・・・・/evict(追い出し)
ふぅ、静寂が戻つたな。
あのピグミーは怒つているだらうが、仕方あるまい。
まあこれで我侭が少しでも直るかもしれぬ。

さあ、5ddのことを再び考えやう。

立派な5dd!
いつでも光彩を放つ5dd!
優れた、極上の5dd!
ああ、5ddはどこまで素敵なのだらう。
 
 
 
しゅるり、と外部からの音がした。
・・・今度は何だらう?

またか・・・。
Lood様なんて大っ嫌い!

・・・・・・・・・。
・・・・・・ぷんっ、だもん!
もはや言葉もない。
また追い出さねばならぬのか、ふぅ。
僕様が技を発動しやうとしていると、小さいピグミーはスツと飛んで僕様の島からいなくなつた。
僕様の言うことを聞き入れて、パークへ行つたのだらうか。
最初からそうしていれば良いものを。

さあ、今度こそ5ddと僕様だけの世界へ。
そこはきつと、ずつとずつと変わらない場所。
僕様が望む限り、無常ではあるまい。
 
 
 
次のタイトルは「諦めたくない」


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